以前、「HRT始めました」の記事では不安や恐怖感も更年期障害の一部だと思っていたのですが、ところが最近になって、それだけではなかったようです。
HRTを始めた記事▼
家では起こらない、ほてりなどの症状
更年期のホットフラッシュ等は「場所を問わず起こる」、と聞きます。
仕事中でも、風呂上りでも、散歩中やカフェでお茶してる時でも関係ない、と。
しかし私の場合は、ホットフラッシュのような症状(ほてり)は決まった場所でしか起こらないのです。
そしてそのタイミングでは必ずと言っていいほど「不安感」や「恐怖感」がセットでやってきます。
「これは更年期障害の不安感とは違うのではないか?」と思い勇気を出して心療内科へ行くことにしました。

不安感を通り越して、恐怖感が強くなった
夏の暑い日に駅で電車を待って整列している時に突然、熱中症のような症状に襲われました。
それ以来、駅へ行くたびに起立性低血圧の症状が出て立っていられなくなります。
座っていても血の気が引いてくる日もありました。
そして不安感と恐怖感がセットでやってきます。
不思議なことに「会社を休む」と電話をするとスッと体が軽くなるのです。
駅で熱中症になった記事はこちら▼

起立性低血圧の記事はこちら▼

こうした症状を繰り返すうちに、
暑い日に外を歩いていたり、信号待ちで立ち止まったり、バスの列に並ぶ、人の多い室内(病院・図書館等)にいる、それだけでも不安と焦りに襲われるようになりました。
「倒れそう!」「こわい!」
その後、肘から上が熱くなり、喉が締め付けられるような違和感、動悸、焦り…
落ち着いていられなくなるのです。

「暑い日に外へ出ると具合が悪くなる」という体験が、やがて不安そのものの引き金となっていました。
先生の診断は「不安障害(パニック)」だった
お薬手帳を見せながらこれまでの経緯を話すと、先生からは「不安障害(パニック)だね」と言われました。
そして不安を和らげる薬を処方してもらいました。
更年期の治療だけでは追いつかない「心の症状」だったようです。
全体を通して感じたのは、
体の不調と心の不安が混ざり合う時期に、自分で線を引くのは本当に難しいということ。
でも違うかもしれない、と気付いて病院を変えたのは、正解だったと思います。
そして休職を決めた
心療内科で薬を処方されてからも、すぐに職場に復帰する気にはなれません。
薬が効き始めるのが意外と遅く、1か月くらいかかるそうだし、
正直、あの”倒れそうになる感覚”が頭から離れなかったのです。
何より9月になっても10月になっても日本はまだ猛暑だし、炎天下の道、混雑している通勤の電車、バス、駅、窓の開かない職場と人の気配。
全部が「またあの感覚が来るかも」という恐怖につながってしまいました。
仕事自体が嫌いなわけじゃないです、人間関係は良好だし。
でも「体が無理」とサインを出しているのに、それを無視し続けるのはもう限界でした。
先生からも自宅療養と診断書に書いてもらい、翌月からは傷病手当金を使ってしばらく休むことにしました。
(当月は有休で休みです)。
会社に伝えるときの気持ち
正直、電話をかける前はいつも緊張なんですが、現場を取り仕切っている一番上の上司に連絡するときは更に緊張しました(最近話さないから)。
最初ざっくりと自律神経の乱れと連絡していたので、次はメールで診断書と共に報告しました。
「とりあえずよく休んでください」と言われホッと一安心。
治るかどうかの焦りもあるけど、私の中で休むと決めた瞬間に心が一瞬軽くなったのも事実です。
今の気持ち

薬を飲みながら今の生活を立て直しています。
パニック障害は自律神経の乱れと脳のバグで発症しているので、規則正しい生活をしています。
大型連休など簡単に昼夜逆転生活をしていたのですが、そんなことせずに。
朝の電車も人混みも、湿度の高い暑い日もまだ怖い。
でも、行かなきゃ!と自分を責める行動は止めてます。
暑い日は出掛けない、どうしてもの通院だったらタクシーで行く。
体も心も同じ人間の一部です。
どちらかだけを無理に治そうとしてもうまくいきません。
いまは「ちゃんと休むこと」も自分にとっての仕事だと思っています。
おまけ:自分のメモ
- 不安障害:弱いわけじゃない
- 更年期と重なると症状がごちゃまぜになる
- 体のサインを無視しないこと